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​団体との交流・訪問

■学校間の交流

日本とタイの高校生同士が手紙のやりとりをしたり、実際に日本の生徒や学生がタイ現地を訪れたり、ホームステイを通してタイの生活と文化を学ぶ交流をしている学校や団体があります。

交流の上で大切なのは、まず「楽しい」「好きになる」「相手の顔が見える」「友人をつくる」ことだと思います。しかし、それだけでは、表面的な薄ぺっらい交流で終わってしまいます。それぞれの国が持つ文化や伝統と同時に、社会の現実や問題点についても触れる機会が必要だと思います。しかし、一方的に若い人たちに様々な社会問題や説明しても、かえって拒否反応が返ってくることの方が多いでしょう。こちらが押しつけるのではなく交流を通して、いろいろな角度から現実に触れる機会を持ち、その体験の中から自ら深く考えられるよう、プログラムの内容を吟味し、同行する大人のフォローや助言が必要だと考えます。

最近の若い人は優柔不断で、自分の考えや信念を持たず、人に伝えることが苦手だと言われがちですが、全ての人がそうだとは思いません。中には、今まで知らなかった世界に触れ、現実を目の当たりにし、それをきっかけに変わっていく人を何人も見てきました。そんな若い人たちに出会うと、こちらも「元気」がもらえます。


■NGOへの訪問

 

スタディーツアーの日程の中でNGOの活動を見学させてもらったり、実際に事務所や現場を訪れたりします。NGOと言っても、様々な活動分野があり、それぞれの分野についてある程度の知識や情報がないと、簡単に通訳は務まりません。ストリートチルドレン、エイズ、山岳少数民族、農業、環境、社会福祉、人権など、タイでのNGO活動も多岐に渡っています。

事前学習をし、興味を持って真剣に話に耳を傾ける日本人に会うと、私自身も通訳のやりがいを感じます。地域や社会とともに活動を続けてきたタイ人から、思いもよらない素晴らしい言葉をもらうことがあり、そういう時は、日本語に訳しながら、自分も心の中で大きくうなずくことがあります。

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